
安芸市を国道55号線沿いに東へ進み、市街地をはずれたところの道沿いにある伊尾木洞。
まずはこの看板を目印に車を進めます。(駐車場がコチラ)

今回ガイドをしていただくのは、安芸市観光協会の近藤さん。
近藤さん
「僕自身も大好きな伊尾木洞の魅力を、たくさんお伝えできたらと思います!」

国道から少し入ったところにこんな場所があるなんて… 誰が想像できるでしょう。
突然現れた伊尾木洞の入り口。一歩足を踏み入れると、そこには別世界が待っていました。


少しひんやりとした空気のなか、数百万年かけてできた地層の壁の間を歩いていきます。
天井からは雫が落ちてきたり、水量の多い日には水の中をジャブジャブ歩いて進んでいくこともあるそうです。(※ガイドツアーでは長靴とヘルメットを貸し出してくれます)
まるで冒険のはじまりのような雰囲気のなか、50mほど進むとそこには幻想的な緑の世界が広がっていました。

近藤さん
「ここには約40種類以上のシダが自生していて、こんなにもたくさんの種類のシダが
一カ所に自生するのはとても珍しいんですよ。そのため国の天然記念物にも指定されています。」


鳳凰の尾に似ていることから名前がついた「ホウビシダ」が壁面を覆うように自生する姿や、自然の生みだす苔の鮮やかな「緑」の美しさに息をのみます。

さらに奥に進んでいくと鉄の成分により変色した川原や、

なんと、貝の化石が現れた! あまりにもその場に溶け込んでいるので一瞬見落としそうになりますが、ここがガイドツアーの良いところ。大切なポイントを見逃さずに済みます。笑
近藤さん
「伊尾木洞のなかには普通に化石があったりします。この白いのはモミジツキヒガイといって、
今はもう絶滅した二枚貝の化石です。他にもほら、こんな化石もあるんですよ。」
そう言って近藤さんが出してきてくれたのがこちら。

先ほどとはまた違った貝の種類の化石。さすがかつて土佐湾だった場所、
海のなかにあったさまざまな貝殻の化石がいろいろと出てきます…。



さらに奥へ、奥へと進んでいくと、近藤さんのおすすめスポットに辿り着きました。
近藤さん
「この場所から来た道を振り返ると、天気の良い日は真上から太陽の光が
差し込んでとてもきれいなんです。」
残念ながらこの日はその光景を見ることはできませんでしたが、晴れた日の午後一番日が高い時間帯に訪れるとそんな美しい景色も見ることができるそうです。

そして最終目的地となる伊尾木洞の一番奥(入り口から約400m)には、
なんと小さな滝が現れました。
静寂の広がる緑の世界のなかで、ただ流れる水の音に耳を傾ける時間。日々の忙しさを忘れ、心が解放される場所がそこにありました。
近藤さん
「伊尾木洞はいつでも、誰でも入れますが、ガイドツアーを申し込んでいただくと
しっかりとその歴史もお伝えすることができます。伊尾木洞の本当の魅力をお伝えすることや
ガイドツアーならではの楽しみ方ができるので、ぜひ気軽にお問い合わせ下さい。」
まずは、あなた自身で「伊尾木洞」を感じてみてください!
問い合わせ
伊尾木洞
住所/高知県安芸市伊尾木117
電話番号/0887-34-8344(安芸観光情報センター)
受付時間/8:30~17:30
ガイド実施時間/10:00~15:00
所要時間/70~90分
料金/1名1000円(最少催行人数2名~)小学生300円(保険料のみ)未就学児無料
※団体(11名以上)は割引有、料金にはガイド料の他、保険料等が含まれる。