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「自由民権記念館」で土佐ならではの歯ごたえある展示に出会う


案内してくれたのは館長の筒井さんと民権・文化財課主査の白川さん。

筒井さん「自由とか権利っていうのは新しい考えだった。そういう新しい言葉が土佐から湧き上がってきたことは龍馬に次いで土佐が自慢できることだよね」

19世紀中盤、世界中で革命や戦争が起こる中、日本でも自由を求める風が広がりました。


白川さん「自由は土佐の山間より発したり、という植木枝盛の言葉ですが、土佐から自由への考えを盛り立てていこう、という言葉ですね」

そういえば、中央公園内で格言が刻まれた石碑を見たことがあります!
その近くに立志社があったことから置かれているものだそう。

筒井さん「「高知大丸」がある場所分かるでしょ?あそこに立志社があってね。「てんこす」の前、少し土地が盛り上がってるでしょ。使者屋橋って橋が埋まっとる」
かるぽーとのあたりまで、堀になっていたらしい。

九反田のあたりには立志学舎という教育機関も開かれました。

筒井さん「慶應義塾から先生を呼んで教育をしたっちゅうこっちゃ。ここに書かれてる坂本南海男いうんは坂本龍馬の甥にあたる男。姉の息子やね」

南海男さん、成績優秀だった様子。
館内には立志学舎の試験問題が置いてあるため、ぜひチャレンジしてもらいたい。


結構難しいですよ・・・?

筒井さん「自由民権運動が盛んになると『自由』という言葉が流行してね、女性が使う化粧品の名前になったり、メンコに『板垣』『自由』なんて書いたものが出てきたりした」

2度もお札になったすごい人、板垣退助。
演説中に暴漢に襲われたことは有名だが、未遂だったことをご存知でしょうか。
板垣退助を刺した短刀も収蔵されています。

自由民権の高まりは平民へまで広く広まっていたそうです。
こちらは彫刻家の浜田浩造さんによるもの。
お笑いタレント・劇団ひとりさんのご親戚なんだとか!

筒井さん「梼原の維新の門なんかもこの方が作られてましてね。旗は現物が残ってます。ここにあるのはレプリカですが」

西南戦争が終結した頃には土佐では日本最初の女性参政権が誕生しています。
のちに民権ばあさんと呼ばれる楠瀬喜多が「税金を納めているのに女だから選挙権がないのはおかしい」と県に回答を要求したことがキッカケでした。


当時女性参政権が認められていたのは世界でもごくわずか。
高知の上町町会と隣村の小高坂村会で女性参政権が誕生しました。

「新聞という新しいメディアにメッセージが載ったことが大きかったんだろう。坂本龍馬たちは脱藩して隠密に行動をしていたから、それとはまた違った動きでね」と筒井さん。


白川さん「掲げられている絵は新聞に載った絵ですが、後ろには国会議事堂、自由民権という旗を持って光が出ている、希望を持ったイラストです」

当時の土佐からは日本憲法の見込案、東洋大日本国々憲案と2つの憲法案も作成されています。
民権に関わることのほか、当時の土佐を知る展示も。

民芸品や写真、イラスト、地図も解説を受けながらだと楽しいですね!

筒井さん「紙の資料ばかりだから面白みに欠けるでしょう。でも、市の施設であるからには『ならでは』のものじゃなかったら税金かけてやる必要あるか?」

郷土情報室には多数の郷土資料や郷土出版物が揃えられていました。
社会科自由研究作品展なども行われているが、研究目的での利用にはまた違った専門資料も置かれているそうです。

筒井さん「自由民権って聞くと、ちょっとむつかしいかもしれない。けれども、今の日本人の目の前には無数の情報が溢れてるわけや。柔らかいことばかりでは弱くなる。必ずしも砂糖まぶしたようなケーキみたいなもんだけじゃないよう、歯ごたえあるものをだしたいなと。素材を活かしたまま、美味しい物を出したいと、そういう気持ちで展示してる」

どう展示していくか、ということには答えがありません。
内容が難しいことだから、一度ではかみ砕けなくてもいいんです。
よさこい節に乗せた民権歌謡を聞きながら、自由民権の歴史を体感してみてはいかがでしょう。



問い合わせ

高知市立自由民権記念館
住所/高知県高知市桟橋通4−14−3
電話番号/088−831−3336
観覧時間/9:30〜17:00
休館/月曜日、祝日の翌日 ※祝日が月曜日と重なる場合にはその翌日
   年末年始(12月27日〜1月4日)
料金/一般320円(18歳以上)
   ※団体20人以上1人につき250円
   ※65歳以上の方、並びに療育手帳、身体障害者手帳及び精神障害者保健福祉手帳所持者と
    その介護者1人については無料

※掲載されている情報は2019年1月現在のものです。



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