
南国市岡豊山にある「高知県立歴史民俗資料館」。
かつて、四国を代表する戦国武将・長宗我部氏が居城を構えた場所でもあります。

こちらは平成3年の開館以来勤務している筒井さん。
いつもは、受付で案内をしている筒井さんに特別に一緒に回ってもらいました!

まずは、「長宗我部展示室」へ。
ここには、長宗我部氏の城・国史跡の岡豊城跡に関する出土品があり、
展示室の中央には、合戦時の長宗我部軍本陣を再現した迫力ある雰囲気が体験できます。
年表や家系図などもあり、長宗我部氏の歴史がわかりやすい!

次に案内してもらったのは、総合展示室。
高知の歴史や文化に関する資料があり、
最初に旧石器・縄文、弥生時代のコーナーが。
子どもの頃、教科書で見たことのある石器や土器、青銅器が展示されています。
「高知の古墳からは、人物埴輪が見つかっていませんが、円筒の埴輪は見つかっているんです!前方後円墳という古墳の形は現在、高知では確認されていないんですよ。」

とっても歴史に詳しい筒井さん。
「元々、歴史に興味があったんです。ここへ勤めだして、さらに勉強しました!
古道具なんかも好きで、見ているとなんだか懐かしい気持ちになるんですよ~。」

高知城を中心にした、昔の高知市内の様子などが分かる展示もあり、現在を知っている高知の人には親しみも倍増!

高知の文化を伝えるものとして、目をひいたのが香美市物部に伝承されている独自の民間信仰「いざなぎ流」。
御幣や面などの展示があり、古い信仰形態をみることができます。
館内では、案内してもらった常設展示以外にも、期間限定の企画展やイベントが開催されています。
一通り案内してもらうと。
「この歴民は岡豊城跡の中に建っているんですよ」と、筒井さん。

館内の展示を見た後に行ってみました。
階段を登る途中で振り返ると、来た時に出迎えてくれた元親像が、四国地図の中心に建っています。
北の山には、旧石器時代遺跡や古墳群などがあります。

階段を登りきると、看板を発見。

城跡の頂上部は、詰、ニノ段、三ノ段、四ノ段などが残っており、主郭部の出土遺構が復元されています。
「岡豊城は国史跡に指定されていますし、続日本100名城にも選定されているんですよ」
かつて、この土地を治めていた長宗我部一族の歴史とそこで生活していた人々の暮らしや、郷土の過去を学ぶために訪れてみてはいかがでしょうか?
問い合わせ
高知県立歴史民俗資料館
住所/高知県南国市岡豊町八幡1099-1
電話番号/088-862-2211
開館時間/9:00~17:00
休館日/年末年始※臨時休館、休室あり
観覧料(通常期)/大人(18才以上)460円 ※高校生以下無料