
梼原町松原地区には、先人たちが遺した水路を活用した「セラピーロード」があります。
ガイドを務めてくださった下元さんは、定年退職後に松原地区の区長となり、地域住民と力を合わせてセラピーロードの開発・整備に取り組み始めたそうです。
現在は、「松原まろうど会」の会長を務めながら、久保谷セラピーロードのガイドとして活動しています。

ガイドツアーは上流、下流のどちらからでも始める事ができるそうですが、
今回は上流からスタート!
スタート地点にあるダムが、水路へ水を流し込む役目を担っています。
横を流れる河川は久保谷川。「久保谷セラピーロード」というとなんとなく森林の中にあるイメージだったので、少し意外な気持ちで歩き始めます。
「この木は何の木かわかりますか?なんて質問をしてみたり、会話を楽しみながらゆっくり時間をかけて歩いていきます。」と下元さん。
優しい口調で、丁寧に、楽しくガイドをしてくれます。

ロードを進むと、水路沿いが綺麗に整備された箇所にさしかかりました。
この先、かなりの長距離区間この状態が続くのですが
実はこれ、すべて下元さん一人で整備されているそう。
一人で作業されるのは大変じゃないですか?なんて聞いてみると
「一人の方が自分の思い通りに作り上げられるから楽しいですよ。部屋のインテリアを考える感覚です」とのお返事が。

中腹部に、カラフルな立て看板を発見しました。
「まんなか」と書かれています。
「半分、とかよりも響きがいいかなと思って。見た人がクスッと笑えるような看板を作っています。」と下元さん。

・・・ネコ?
谷のほうを覗いてみると・・・あっ!
皆さんはぜひ現地で確認してみてくださいね♪
たくさんの看板は、ガイドのためでもあり、お一人で歩く方が心細くないように、との配慮から生まれています。
トイレへ続く階段には「トイレの神様は→」、小さな谷には「ポンポコ谷」「ちょろちょろ谷」(下元さん命名)、優しいユーモアで心を癒してくれます。

道中、少し視界が開ける場所があります。
下元さん曰く「あえて木を切り倒して、道路まで見通せるようにしたんです。人の存在を感じて、安心感を得られるでしょう?」とのこと。

冬は葉が落ち光がよく入ります。
春は花が咲きカラフルに、夏は葉が茂り、秋には美しい紅葉が目を癒してくれます。
伝えきれないほどに見どころがいっぱいの「久保谷セラピーロード」。
「ガイドなしで歩かれる方もいますが、余すところなくご紹介したいので、ぜひ利用してほしいです。」とのことなので、訪れる際には迷わずガイドのご依頼を!
問い合わせ
松原まろうど会 下元廣幸さん
電話番号/090-4786-3621
料金/1人1000円(団体の場合は要相談)
所要時間/約2時間
開催期間/通年(不定休のため事前にお問い合わせを)
受付/希望日の3日前までの要予約(スタッフの手配がつけば前日でも対応可)