
かつて、高知県内の至るところにあった「イ草農家」。
全盛期には2500軒以上の農家さんがイ草の生産を行っていたそうですが、現在はたった2軒しか残っていないのをご存知でしょうか。
のっけから衝撃的な問いかけてスタートした「イ草クラフト体験」。
土佐市にある「じゃぱかる」では、地域の素材を使った商品の開発や、まち歩きツアーのなど、土佐市に密着した活動を行っている。
その活動の中のひとつに、「土佐イ草クラフトづくり」の体験メニューがある。
古道具に囲まれた懐かしい空間が会場。

奥から、大きな箱を抱えて登場したのが、今回教えてくれる合田さん。
国産のイ草の中でも、昔ながらの在来種のい草を栽培する農家さんは
現在高知において、土佐市に1軒のみ。
このイ草を知ってほしいと、体験メニューを始めたそう。
体験時間は約1時間で、うち最初の30分は、みっちりイ草についてのお勉強を行います。


栽培工程や歴史などを丁寧にパネルで教えてくださいます。
「正しい知識を身につけて、実際イ草を使ったり、畳を購入する時に、今日のことを思い出して欲しいです。」
と話してくれました。
さぁ、いよいよクラフト体験。
造形美を楽しめるように、イ草を束にしたものを合田さんの出身地・四国中央市の伝統工芸品「水引」を使ってまとめていきます。

イ草は好みの長さを3つからチョイスします。
見本から長さを決めて、いよいよイ草とご対面!
さっき合田さんが抱えていた大きな箱がイ草だったんですね。

蓋を開けると、ふわっと香るなんとも言えない懐かしい香り!
思わず顔を近づけて深呼吸してしまいます。

これ、ずっと嗅いでいたい香りです!
「そうでしょ~? もうね、皆さんクンクンしてくれるんですよ。
これをお部屋や玄関に置いてもらうと、ふんわり部屋に香りが広がるんです。」

好きな飾りを選んで…


水引をくるくると巻きつけて、キュッキュと締めて、選んだ飾りをさすと完成!

「水引の扱い方さえ慣れたら、簡単にできますよ。
こうやって、生のイ草を触ってもらって、本物を感じて欲しいです。
夏には実際に作り手さんのいる圃場にも行くとこが出来て、風にたなびく美しいイ草を見てもらうこともできます。ぜひ、またお越しくださいね。」
高知では、ここでしか体験できない「イ草クラフト体験」。
ワークショップを通して農家さんの想いや伝統、背景を知ることができます。
帰り際に、もう一度だけ箱に顔を近づけて、思いっきり深呼吸して体験終了。
楽しかったね、だけでは終わらない貴重な体験をしてみませんか?
問い合わせ
じゃぱかる
住所/高知県土佐市新居1945-8 2F
電話番号/088-881-2167
営業時間/9:00~17:00
定休日/不定休
料金/イ草講座とクラフトづくり参加費/2000円
受付/2名~ ※要予約
※圃場見学は夏季限定