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本山町出身女流作家の生涯に触れる「大原富枝文学館」



本山町出身の女流作家、大原富枝の生涯と作品を
貴重な資料の展示を通して紹介している「大原富枝文学館」。
高知県内はもちろん、全国にファンを持つ大原富枝の世界観とその魅力を探ってきました!



大豊ICから本山町方面へ国道439号線を走り、約10分。
たどり着いたのは趣をたたえた白い建物。
古典様式を取り入れたその建物が「大原富枝文学館」です。かつては本山町の簡易裁判所だったそうで、歴史を感じます。入り口手前には文学碑が。
大原富枝の代表作「婉という女」の一節が刻まれています。



館内を案内してくれるのは、スタッフの大石さん。
文学館で働いて約6年になるそうで、
受付から普段は館内の案内や解説、また展示内容の企画など様々な業務をされているそうです。



平成3年に開館した「大原富枝文学館」。
開館にあたり大原富枝本人が監修し、
自身の資料や作品の著作権もすべて本山町に寄贈したそうで、今も大切に保管、所蔵されています。
小さいながらも本人の想いが詰まったこの文学館を、
「世界一小さい文学館」と愛着を込めて呼んでいたそうです。

来館者は以前は大原富枝ファンの年配の女性が多かったようで、
富枝所縁の茶室の扉を開けた途端に、涙を流す方もいらっしゃったとか。
大石さんも「これまでご案内した中でもとても印象に残っています」と話していました。



「この窓が特徴なんですよ」と縦に取り付けられた窓を指す大石さん。
アール・デコ調で、建築物としてとても価値が高いんだとか。
吊り下げられたライトと窓が作り出す雰囲気に、思わず本山町にいることを忘れてしまいそうに…。



常設展示では大原富枝の生涯と作品を展示。
代表作「婉という女」を16年かけて書き上げ、発表した詳細が、年表と共に紹介されています。
「婉」とは野中兼山の娘、野中婉のことで、婉が宿毛の獄舎と赦免後に居を構えた朝倉の里から、師である谷秦山に書いた手紙をもとにした歴史作品です。
昭和19年の高知県立図書館での野中婉の手紙との出会いについて大原富枝は、
「とうとう婉に巡り会えた、やっと婉を見つけたという気持ちで、興奮しないではいられなかった」と語っていて、「大原先生のその想いに胸を打たれます」と大石さん。



執筆にあたる頃はちょうど太平洋戦争の真っ只中。
婉の手紙も空襲の最中にすべて焼失してしまったそうで、富枝が資料として書き写したものしか残っていないとのこと。「婉の半生は自分が書き残さなければ、という想いがとても強かったようです」と話してくれました。



2階には大原富枝の書斎を再現。
展示されているのはすべて富枝の愛用品で、中にはお馴染みの歌手のカセットテープやCDも。今まさに執筆活動をしている、そんな姿が目に浮かびそうな臨場感ある場所です。

企画展では大原富枝と所縁のあった女性作家や芸術家との交流、
また彼女が描いた人物などが紹介されています。
そして現在女性作家として活躍されている刺繍アーティスト「HAIBI」の作品も展示されています。



2019年3月31日まで、「HAIBI」の未完成作品「大きな桜の木」にみんなでパーツを自由に飾り付けて桜の木を完成させるプロジェクトを開催中。
子どもから大人までそれぞれの感性で、個性豊かな飾り付けがされていました。



茶道にも精通していた大原富枝。中庭にはそんな富枝の心を現した茶室「安履庵」があります。
希望があれば誰でも利用が可能だそうで、茶道の愛好家の方に広く開放しているそうです。
「私も安履庵で茶道に向き合う時間が大好きです」と大石さん。
こんな情緒のある場所でお茶をいただけるなんて素敵です。



大原富枝が好きだったというクリスマスローズが植えられた裏庭には石のテーブルが。
真上には桜の枝が伸び、春に満開になるととても綺麗だとか。
暖かい日はこの場所でのんびり過ごすのもいいかもしれませんね。

ここ最近は若い方の来館も増えてきたそうで、ファンの方が訪れる場所だったのが、
大原富枝作品に触れる入り口として来る方が多くなってきたとのこと。
「一度来た方がまた来たい、と思えるような企画を考えたい」と大石さん。
「地域の人たちと連携しながら、本山町を周遊するきっかけの場所になり、中心としての役割を果たしていきたいです」と熱心に語ってくださいました。



本山町の文学の道をたどるフットパスの出発点にもなっている「大原富枝文学館」。
大原富枝の想いがこもった、彼女の為人を全身で感じられる小さな文学館で、その世界観に浸ってみませんか?



問い合わせ

大原富枝文学館

住所/高知県長岡郡本山町本山568-2
電話番号/0887-76-2837
開園時間/9:00〜17:00(最終入館16:30)
休園日/月曜 ※祝日の場合は翌日休
入園料/一般300円、小・中・高生100円

※掲載されている情報は2019年1月現在のものです。



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