
こちらはガイドツアー出発前に立ち寄るか寄らないかで
ツアーの楽しさが変わる重要な場所「地場産センター」。
江戸初期から明治時代に建てられた、佐川町に現存する建物(※深尾家屋敷跡は除く)の20分の1の模型がズラリと並び、ガイドツアーに登場する歴史的な建造物の予習をすることができます。

驚くのはそのクオリティで、全て手作業で半年から一年、長いものでは三年をかけて完成。
畳一枚、障子一枚、細かいパーツどれをとっても「本物を使用する」というこだわりで、模型から当時の「暮らし」をしっかりと感じることができます。
(行かれる方はぜひ屋根を外してもらって、中まで見せてもらって下さい!)

そんな素晴らしい模型とともに今回のガイド、正岡さん登場♪
NPO法人佐川くろがねの会で理事も務める正岡さんは、約8年ほどガイドを努めるベテランガイド。
佐川町の歴史を日々勉強、そして専門の講習も経て、佐川町の魅力を多くの人に伝えています。
そんな正岡さん、お肌があまりにもツヤツヤだったので、
思わず「日本酒はお好きですか?」と質問すると、
正岡さん
「好き好きー!佐川町は条例で乾杯は日本酒やないといかんきね!」
とのこと。なんと、佐川町はいつでも最初の乾杯は日本酒でするんだとか!
正岡さん
「佐川はとりあえずビール!じゃなくて、とりあえず日本酒!ながよ。」
と、さすが司牡丹のある町らしい回答が。笑

そんな正岡さんとまずはじめに訪れたのが、地場産センターを出てすぐの司牡丹1号蔵。
おいしいお酒を造り、維持するための工夫を建物に施しながら受け継がれてきた、長さ85mもの美しい白壁は見事。


さらにその白壁を眺めなら、ぐるっと南へ回ると次に見えてくるのが
国の重要文化財にも指定されている「竹村家住宅」。
徳川幕府の巡検使の宿にも使われたという、武家住宅にも匹敵するような上質な座敷が特徴です。

竹村家住宅を通りすぎ、見えてきたのはKIRINKAN。
旧竹村呉服店の跡地にてたくさんの雑貨が楽しめます。
正岡さん
「ガイドツアーにここを入れると、みんなお買い物が始まって
なかなか次の場所に移動させてもらえんき大変!」

なるほど。納得です。笑
店内には所狭しといたるところに生活雑貨や器、ステイショナリー、
バッグなど、様々なアイテムが並んでいて
全部をゆっくり見るとなるとかなり時間がかかりそうです。

レトロな雰囲気漂う、喫茶スペースもありますよ~


KIRINKANを出ると、その近くには司牡丹の製品工場と日本酒約5000本分の量が入る巨大タンクがお目見え!
一生かけても飲みきれません…

そこから先へ進むと、佐川の領主・深尾氏が家塾として創設したのち、
郷校とされた名教館が見えてきます。

田中光顕公はじめ維新の志士や牧野富太郎博士など、さまざまな偉人を輩出しました。

そして、その斜め前には江戸後期より佐川で酒造業を営んだ浜口家の住宅を整備して、さかわ観光協会がお土産販売や休憩所として運営している「旧浜口邸」。

そこから少し行くと、正岡さんおすすめのお土産スポットでもある
「ギャラリーほてい」が登場。レアな司牡丹のお酒も購入することができます。

正岡さん、ついこないだもお酒を買いに来ていたようで
スタッフの方と話が盛り上がってました。
そんなこんなでたくさんお話を伺いながら巡ってきた
さかわ酒ぶら上町歩きも終盤に…
最後に選んだのは土佐三名園のひとつ「青源寺」。


本堂を通り奥に入っていくと、そこには静寂と美しい中庭が。


建造美も愉しむことができる、心落ち着く場所で
今回のガイドツアーは終了。
正岡さん
「佐川町のまち歩きはガイドなしでも出来ますが、
専門知識を持つガイドさんと一緒に巡るガイドツアーは
やはり違います。景色の見え方も変わると思うので、
ぜひ利用してみて下さいね!」
ただ歩くよりも何倍も楽しくなるさかわ酒ぶら上町歩きガイドツアー
ぜひお試しあれ!!
問い合わせ
さかわ観光協会
住所/高知県高岡郡佐川町甲1485
電話番号/0889-20-9500
受付時間/9:00~17:00
休日/月曜日、12月29日~1月3日
料金/9名までは2000円、10名からは1名につき200円
※月曜日は青山文庫含め、周辺施設が休み