
室戸市は日本列島に沿って回遊するクジラの通り道だったことから、日本有数の捕鯨の町として知られてきました。
そんなクジラと室戸の歴史や繋がりをデジタル技術満載でご紹介する体感型資料館「キラメッセ室戸 鯨館」に行ってみました。

資料館に入ると、かつて捕鯨で使用されていた勢子舟や巨大なクジラの模型、ザトウクジラやマッコウクジラの骨格標本がお出迎え!
クジラの供養塔があり、別名・鯨寺とも呼ばれている金剛頂寺(四国霊場第二十六番札所)の副住職で、資料館の理事も務めている坂井館長に、館内を案内していただきました。

まず案内していただいたのは、捕鯨が盛んになった江戸時代に描かれたとされる、5枚の古式捕鯨絵図。
クジラ発見から捕獲、解体までを描いた絵図は、捕鯨にかけた男たちの勇壮な姿や、港の人々の様子を今に伝えます。

「2017年のリニューアルに際し、子どもも楽しく学べる要素を増やしました」という坂井館長。
そのひとつが、さきほどの古式捕鯨絵図をデジタルアート化し、アニメーションで見ることのできるデジタルアートシアターです。
解説を見ずとも分かる映像に子どもたちも釘付けなんだそう。

「館内中央の勢子船では、海の中に潜ってグジラたちと出会えるVRを体験できますよ」と坂井館長。
ヘッドセットを装着すると、美しい海や生き物、大迫力のクジラを360°で楽しむことができるんだとか。

施設北側の2階は、クジラの種類や生態などを絵や図で分かりやすく紹介したコーナーがあります。
夏休みには、子どもたちが自由研究のテーマとしてクジラについて学んでいることもしばしば。

その隣にあるワークショップルームでは、「学研」が制作した「鯨館」オリジナルの学習映像コンテンツ「室戸とクジラのものがたり」を上映。
古式捕鯨などを楽しく学んだ後は、クイズにも挑戦できるそうです。

施設南側の2階にある図書室では、室戸やクジラに関する資料などを閲覧できます。坂井館長は、「この施設を通して、室戸の海と人との繋がり、無くしてはならない文化などを後世に伝えていきたい」と話してくれました。

図書室からテラスに出ると、美しい太平洋を一望できます。
「鯨館」限定のアプリをダウンロードすれば、クジラや勢子舟と一緒に記念撮影ができるARを楽しむことも!
試しに撮っていただくと、こんな素敵な写真に!

アプリのダウンロード方法は、「鯨館」のパンフレットに記載しています。みなさんも、素敵な1枚を撮影してみてくださいね♪
1階にはミュージアムショップがあり、施設の隣には道の駅もあるので、ショッピングもぜひ!
問い合わせ
キラメッセ室戸 鯨館
住所/高知県室戸市吉良川町丙890-11
電話番号/0887-25-3377
開館時間/9:00~17:00
休館日/月曜 ※月曜祝日の場合は営業、翌火曜休館
入館料/500円 ※高校生以下無料