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貴重な史料と映像で慎太郎の生涯を紐解く「中岡慎太郎館」



今回訪れたのは、北川村柏木にある中岡慎太郎館。
初めて訪れた人は、「こんな山奥にこんな博物館が!」と驚くほど、とても立派な建物です。ゆずを植え、杉を植えて地域の産業を作ったといわる中岡慎太郎の功績を称えるために、1億円の「ふるさと創生基金」で建てられたもの。
今年で開館25周年を迎えます。



ご案内してくださるのは、学芸員の豊田満広さん。
大学時代に史学を専攻し、研究していたのは会津藩史。
そこにも土佐藩士がたびたび登場し、研究を深めるうちに「スーパースター坂本龍馬の相棒、中岡慎太郎ってどんな人物?」と興味が沸き、縁あって中岡慎太郎館の学芸員としてこの地にやってきました。
着任して20年、今もなお研究意欲は衰えず、史実の解明に没頭中です。

手にしている2誌は豊田さんが編集したもので、右手に持つのは地元の子どもたちのために中岡慎太郎をわかりやすく書いた「学習の手引き」、左手に持つのは中岡慎太郎の名言を集めたもので、龍馬パスポートの特典として配布しています。



館内に入ってすぐの「幕末タイムトンネル」を抜け、迎えてくれるのはちょっと強面の中岡慎太郎さん。
「大きいでしょ?何センチくらいに見えます?」と豊田さん。
「170cmくらいですか?」と聞くと、
「この人形自体は174cmで、坂本龍馬がそれくらいだったといわれています。実際の慎太郎は153cmで、2人並ぶとナインティナインのような感じだったでしょうね」とお客様を笑わせ、引き付けます。



1階は、30歳の若さで終えた慎太郎の生涯を映像やパネルで紹介するコーナー。
小さい頃から村政を担うための英才教育を受け、北川村の政務に携わり、ついには国を動かした慎太郎の人物像を、豊田さんがわかりやすく解説してくれます。
作り込んだ映像の数々も見ごたえ十分!



2階は慎太郎にまつわる書簡や書物、生活品などの展示コーナーと企画展スペース。
倒幕のために、陸援隊として各地で諜報活動をしていた慎太郎は、脱藩浪人の石川清之助、薩長同盟の工作人・大山彦太郎、陸援隊長の横山勘蔵など、複数の名前を使い分けていました。
「大事なことは会った時に話す」として、重要な使命を果たしながらもその記録が残っていないことが多く、坂本龍馬と同様に日本を大きく動かした立役者でありながら、その活躍が龍馬の陰に隠れてしまっている中岡慎太郎。

「北川村の人々にとってはなんとも残念なんですよね~」と豊田さんも残念そう・・・。



その中岡慎太郎の活躍ぶりを裏付ける書簡や資料を探し、どこへでも検証の旅に出かけていく、今ではすっかり慎太郎にハマった豊田さん。
新聞にも取り上げられるほどの発見をすることもあります。

「これは慎太郎が岩倉具視に送った手紙です。京都の對岳文庫で見つけ、実物を見に行きました。この筆跡や筆グセは間違いないと思いました。書かれている内容も、慎太郎しか知りえないことです」。



展示されている書物のほとんどがレプリカですが、それを読み解き、現代文に訳すのも豊田さんの仕事。さらに、他の博物館に収蔵している書物とつき合わせながら当時の出来事を推察し、検証していきます。「この人がこう言っている、それに対してこの人がこう言う。そこから新しい史実が見えてくることもあります」と話し、その表情はとてもイキイキとしています。



こちらは企画展示室で、この時に行われていたのは昭和40~60年の北川村の様子を写真で紹介する「北川村 あの日、あの時」展。
多くの村人が訪れ、お正月に帰省した人たちにも大好評だったそう。
これらの企画展を考えるのも豊田さんの仕事。
年に3回ほどの企画展は大変かと思いきや、「いえいえ、これがまた楽しいんです(^^)」。



外にでると、玄関正面に立つのが「中岡慎太郎之像」。
利発で聡明、洞察力があり、人の説得も得意だったという慎太郎の勇姿を伝えるこの像は、生誕160年を記念して建てられたもの。
像の高さは170cmですが、遠目には実寸大に見えるようにつくられています。



慎太郎館から徒歩1分ほどの場所にあるのが、「中岡慎太郎の生家」。見事な茅葺屋根の大きな屋敷は、慎太郎生誕100年を機に復元されたもの。23歳で妻をめとりながらも、26歳で脱藩。二度と故郷に帰ることなく30歳で生涯を終えた慎太郎に、思いを馳せる豊田さん。

「慎太郎の新たな史料を発掘し、読み解くことで、土佐藩史の新たな歴史が解明できるかもしれません。中岡慎太郎館をはじめ、県内の歴史博物館の企画展にも注目してください!」



問い合わせ

中岡慎太郎館

住所/高知県安芸郡北川村柏木140
TEL/0887-38-8600
開館時間/9:00~16:30(入館は16:00まで)
休館日/火曜日(祝祭日の場合はその翌日)、年末年始(12月28日~1月2日)
入場料/一般500円、小・中学生300円
     ※団体(20名以上) 一般400円、小・中学生200円  

※掲載されている情報は2019年1月現在のものです。



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